2018年7月15日(日)

名著としても名高いゲーテの『ファウスト』を読みました。
多くの学問を追究した老博士ファウストが「結局何もわからない」と人生に悲観していると、悪魔メフィストが現れ、魔法でファウストを若返らせ、あらゆる欲望を叶え、快楽を与えることを約束します。
人生をやり直して、満足した瞬間、「時よ止まれ!おまえは美しい!」と言ったら、死後の魂をメフィストに委ねることを条件に、ファウストは悪魔と契約をします。
この悪魔メフィストが魅力的で、道徳的な見地からあれやこれやと言い訳をするファウストを堕落の世界へ誘惑し、途中途中でさらに拍車をかけて地獄へと導きます。
「ダメです。こんなことしちゃいけないです」
「ダメだなんて言ってるけど、身体は反応してるわよ。
もっとして欲しいんじゃないの?」
「こんないやらしい身体になってしまって、情けないわね。
けど、以前のおまえに戻りたいなんて思わないでしょ」
といった女王様とM男性のやりとりを連想してしまいます。
ラストの「永遠にして女性的なるもの、われらを牽きて昇らしむ」という一文は、女性崇拝の響きがあって、マゾならきっと最後の最後に心を鷲掴みにされることでしょう。
bySARA女王様