2022年2月2日(水)

自分の望みをどう伝えればいいか分からない、
自分が何を望んでいるのかわからない。
そんな迷える子羊と……
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憧れはある、こんなプレイをしてみたい。こんなふうに虐められたい。
ただ、耐えられない。
耐えられないけど、物足りない。
頭と身体が別々になってしまって、にっちもさっちもいかない様子。
でも、来た。
私のところに。
言葉にならない想いを抱えて。
痛みを前にして恐怖が勝ってしまうと、自分の限界が来る前にギブアップしてしまうよね。
でもそれは生物として当然のこと。
防衛本能は誰しもが持つものだから。
限界ですと口では言ったものの、本当はもっと耐えられたのではないか?その先に待ち受ける世界を垣間見れたのではないか?
そう疑問を持つのも当然。限界は自分で決めるものだから。
限界を越えるために私の手を借りたい、という思いで「堕として欲しい」と願うのでしょう。
では、ギブアップを無視して責め立てれば良いのか?
今回のケースに関しては否でした。
もちろん、死んじゃうからもうやめて、を笑って無視する時もあります。そこはケースバイケース。
物足りないままでいいのか、その通りです。
焦らしているわけではなく、限界だと言うのならそこが限界なのです。
心と身体は別。
限界=現実に帰ってきてしまうタイプの場合、責め立て続けても、なんで自分今こんなことされてるんだろう?と冷めてしまうものです。
無理にこじ開けるやり方もあるけれど、初回は自己紹介。
お互いに私はこんな人間です、と開示する場です。
信頼していないと身体を預けられない、という気持ちが存在するのと同じように、信頼していないといじめ抜けないものですよ。
同じ力の入れ方でも感じ方は人それぞれですから。
なーんだ、限界って言ったら手加減してくれるのか、と私を侮りたければそれでも結構。
私の誠意をどう受け取るかは受け取る側の自由。
お前の心はまだお前のものだから。
物足りないという思いが、もっとこんな風に虐められたい、どうしたらもっと酷いことをしてもらえるのか、と変化していく様が愛おしい。
満たされない想いを、生涯抱え続けるかもしれません。
心の片隅に抱えた飢えが、気付けば消失するかもしれません。
どうなるかはわからない。ずっと先よりも今、お前は誰に見つめられたいのか。
運命を私と作り上げたいのならまた相見えることでしょう。
おかえりと微笑む未来を思い描いて。
霙
by霙(みぞれ)女王様