2020年11月4日(水)
少し肌寒くなってきて、昔のある場面の記憶が鮮やかに蘇りました。
小学校の体育の授業でのことです。秋冬は地域のマラソン大会に向けて持久走の練習ばかりでした。
ひたすら校庭を走り続けるのです。
無言で走るだけなので、つまらなくて、いつも前日に観たテレビのことや、給食のことなどどうでも良い考え事を巡らせながら走っていたのをよく覚えています。
そんな代わり映えのしないある日の体育の時間、走りながら想像してしまったのです。知らない大人の男性に囲まれて、押さえつけられたり椅子に縛りつけられている自分を。
...前日に観たドラマの誘拐シーンを自分に置き換えた映像が頭の中で流れ続けます。
すると電気が走ったように身体がゾクゾクとして、まだブラジャーなど着ける年齢ではなかった幼い私は、走る振動でシャツとこすれる乳首に、電気が流れるような快感を感じてその場から動けなくなってしまいました。
遠くから、当時とても怖かった男性教師が怒ります。サボるな!と。
私は怖くてまた、走りはじめます。
でもどうにもならないのです。
今思えば、初めてこのときイッたのだと思います。でもそのときの私は走るたびに身体中を電気が駆け巡る感覚に、ただ混乱するばかりでした。
怖い先生に怒られたくない、体がゾクゾクする...不思議な感覚に立っているのも大変...そんな狭間で走り続けていると、身体が震えて今度は少し...お漏らししてしまいました。
少量なので、誰にも知られずに済みましたが、本当はあのとき、いっそ全部出てしまえば、もっと恥ずかしくて、気持ちよかったのかな、なんて思ってしまう自分がいます。
あのとき私は、初めてしっかりと性的な興奮というものを意識したのだと思います。
そのあとトイレで人知れず、静かに濡らしてしまった下着を拭いたのですが、なんだか切なくて、堪らない気持ちになったのでした。
byせな